Life in Tokyo: 10月 2006 Life in Tokyo

Life in Tokyo

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2006-10-30

スターバックスに物申す(?)

先週OxfamのMake Trade Fairからエチオピアのコーヒー豆についてスターバックスに商標登録を受け入れるメールを送ろう!というメールが来ました。

内容としては、こうです。
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エチオピアなど現地コーヒー生産者は、大手コーヒーチェーンが売るコーヒー1杯につきたった3セントしか稼ぎがありません。しかしスターバックスのようなコーヒーチェーンは莫大な利益をあげています。(今年はネットレベニューで58億ドル)

エチオピア政府は、生産者の手にする利益を少しでも改善するために、スターバックスにコーヒー豆(idamo, Yirgacheffe, and Harar)の商標を認めるように申請しているが、スターバックスはこの申請を受け入れていない。(以下略)
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エチオピアが商標を得る事で、コーヒー生産者は業者と価格の交渉をしやすくなり、不当な利益シェアを改善する事ができると言います。

Oxfamでコーヒーチェーンゲームと言うゲームがあります。その中で、コーヒー一瓶の最終価格から受け取る利益の割合がでてきます。(フェアトレードではない通常の取引の場合のシェア)
コーヒービジネスの場合、生産者(農民)が手にする事ができるのは総利益の中でよくて10%。輸入業者が10%、輸送会社及び焙煎業者が55%、小売り業者が25%。
(図 New Internationalist332号よりhttp://www.newint.org/issue322/facts.htm

生産者は本来10%のシェアでは食べていけません。生産者と言っても雇用主1人の問題ではなく、雇用者の数からするとこの10%の利益をみんなでシェアするには到底足りない額です。
Oxfam他のNGOが言うには、エチオピアがこのコーヒー豆の商標権を得る事ができたら、生産者がコーヒーの価格を正当に交渉でき、多くのコーヒー生産従事者と家族を貧困から救え、子供達が学校に通ったり、医療設備も整える事ができると言います。エチオピアは一日1ドル以下で生活する人が人口の75%、その多くがコーヒー農業に携わっています。

私はコーヒー中毒といってもいいほどコーヒー好き。その中でもスタバは大好き。美味しいし、店員さんの対応もいいし、大好きなJazzが流れていてとっても心地いい空間。イギリスにいた頃は、週末の朝、ソファーに座って新聞や雑誌を何時間も読んでいたものでした。そんなスタバでもフェアトレードコーヒーを扱う事になり益々ファンになっていた今日この頃。でもスタバのフェアトレードコーヒーって実は全部が全部じゃなくて、店頭で飲むものは、フェアトレードコーヒーが欲しいと注文しないと出てこないんだよね。ってことはいつも飲んでいるコーヒー、実はコーヒーを飲む事によって逆に生産者を苦しめているのかな。。。

この一件(スタバ)に限らず、それからコーヒーに限らず、そして輸入取引に関わらずだけど、いつも弱者は生産者です。
うーん、不当な取引を何とかしたい!と思ってるけど私たちにできることって一体何だろう。やはり消費者としては、少しでも生産者を救済できるならフェアトレード商品を買う、逆に公正取引をしていない業者なら不買運動をする、くらいしか思いつきません。今までスーパーでも安ければいいと思ってたけど、これからは注意してみよう。

Oxfamのような呼びかけなら多くの人の署名により大企業をも動かす事ができるかも知れません。

ということで私も早速署名してメールを送りました。

今回のこのエチオピアコーヒー豆の一件、スターバックスの言い分はまた違うみたいだし、個人個人それぞれ思うところも違うと思いますが、Oxfamの活動に賛同される人は是非こちらから署名を送ってみてください。

http://act.oxfamamerica.org/campaign/starbucks_mtf

ちなみに私がよく行くフェアトレードのお店(People Tree)が
ちょうどフェアトレードキャンペーンをやっています。
http://www.peopletree.co.jp/


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2006-10-16

ネパール

Posted by Picasa









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ただいま!昨夜ネパールから帰ってきました。
たった1週間だったけどとても長い1週間だったな。
山は偉大でまたまた世界観が変わりました。
空気は最高で食事も美味しく、新しい出会いや発見もあり、次の仕事の前にオフを取ってよかったと思います。

ネパールはまた訪れたいと思う国でした。今回は、乾期と聞いていたけど雨もあり、写真やポストカードで見るような山々はあまり出てきてくれなかったけ ど、たまに見えるとありがたみが増し、更なる感動となりました。一つ目の写真はたまたま早朝に出てきてくれた山。二つ目はポカラからカトマンドゥまでの国内線の飛行機の中か ら。

山を見るために4日で100キロのトレッキング。最高地点は3200m。朝早くから7~10時間くらい歩きました。この経験がきっとこれからの人生に役立つと思います。精神的に少し強くなれたかな。これからの人生ちょっとやそっとじゃ凹まない(と思う!)
とは言っても重い荷物はポーターさんが持ってくれるし、ガイドさんが何から何までアレンジしてくれたのでこんなのは序の口でしょう。なんてったって同じコースを84歳のフランス人のおばあさんがすたすた歩いていました。急傾斜で滑りやすい道も元気に歩いていました。私ももっと頑張らないと!今度はもっと訓練して次はもっと上に登りたいな!

今回の旅行は全体的に大成功!持っていったものはほとんど役に立ったんだけど、失敗もちらほら。今度行くときのために(あとこれからネパールへ行く人のために)持っていけばよかった物、気づいた事を書いておきます。

☆持っていってよかったもの
・カッパ 乾期だからいらないだろうと思いつつ持っていったらこれが時に大活躍。とおり雨が多かったけど、一日だけひどい雨にあいました。山の天気は侮れません。
・登山靴 初心者コースと聞いていたし、普通のスニーカーでいいかな~と思っていたんだけどこれも持っていって正解。雨の日だけでなく、道が悪くどろ水の中に浸かる事もあったので、ゴアテックの靴でないときっと濡れていたでしょう。ポーターさんの中にはぞうり、地元民は裸足、登山者の中にはスニーカーの人もいたけど私は登山靴がないと無理だっただろうな。
・ヘッドライト 懐中電灯も持っていったけど両手が自由に使えるヘッドライトはあって助かった。(特にトイレに行くとき!)
・トイレットペーパーは、やはり必須。
・リュック(胸と腰のところで固定できるタイプ) 暑いときは固定を外して歩いたけど、あると無いでは疲れ方が全然違ったと思います。サイズは20リットルを持っていったけど、ポーターさんがつくならそれで十分のサイズ。
・軍手 滑って転んだときも軍手のおかげで怪我しなかったし助かりました。柄つきの軍手だったので珍しかったのか、お土産を売っていたおじいさんに欲しいと言われ、最後は物々交換でネックレスになりました♪もう少し寒い時期には防寒にもなるし、持っていってよかったな。

★失敗
・デジカメは電池式がよい。 山は電気が通ってないと聞きデジカメのチャージャーをカトマンドゥのホテルに置いてった。そしたら途中でバッテリーがローになり撮りたい時に役に立たず。一緒に行ったHさんとIさんは電池式のデジカメを持っていました。さっすが!電気が通っているロッジもあったのでとにかくチャージャーは持っていくべきだったな。次からはバッテリーの予備を持っていくか新しい電池式を買うべきか。次の旅行まで悩もう…
・Tシャツ。寒さ対策のために暖かい服を割と持って行ったのに、10月でもポカラもカトマンドゥも割と温かかった。洗濯も出来たし問題は無かったけど、トレッキング中は汗をたくさんかくし、途中の村々でお土産を売りに来る人たちは物々交換をしたがり、Tシャツはとても人気だったから数枚あってもよかったかも。結局ポカラでお土産がてらTシャツ買いましたけどね!
・お金 これは出国前の円の話。実は羽田到着まで持ち合わせは4,000円。羽田で下ろせるからいいや、と高をくくっていたらこれが甘かった。日曜の早朝だったので空港内のATMはどこも閉まっていたのです(以前は新生銀行が使えたはずなのに…)結局関空で何とか下ろせたけど前日からお金は用意しておくべきだった… ちなみにネパールルピーへの両替は
空港は割が悪いということでポカラに着いてからやりました。と言っても、お土産やさんはガイドブックに書いてあった通りドルが人気で円も使えたのでルピーへの両替は食費や必要品を買う金額で十分。500ルピーなど大きなお金はお釣りが無いと嫌がられるので両替時になるべく細かくしてもらうのがベストです。次からは1ドル紙幣などなるべく細かいお金を持っていくのが賢いかも。

☆あると便利
・ガイドブック ポーターさんの荷物が重くなるから悪いと思いこれまたカトマンドゥに置いてったんだけど、持っていくべきだったなぁ!
・トランプとか遊び道具 今回はトレッキングの時間が長くて夜は疲れて早めに就寝したけど、もっとゆったりしたトレッキングならガイドさんやポーターさんとも一緒に遊べたと思う。ロッジであったオランダ人のおばあさん二人組みはスクラブルを持ってきてました。なるほどー。
・ペンとか靴下などの予備 これらも物々交換で人気があるらしく、予備を持っている人は土産物と交換していました。

★気になった事
山や自然の美しい風景で身も心も癒され本当に楽しかったんだけど気になったのはネパールの貧しい人たち。カトマンドゥには物乞いはたくさんいたし、何とかしてあげたかったけど、どうにもできませんでした。ただ山のどんなへんぴな所にも学校があり、
学校の前を通ると元気な子供の歌声が聞こえてきて心が少し和んだな。山の途中で、道が険しく学校に行きたくないんだけど、行かなければ先生に打たれるから行かなきゃ、でも行きたくないよ~とごねている兄弟に出会いました。ネパールの学校は日曜以外は授業があるみたいだから週休一日で片道1時間以上も毎日毎日山道を歩くのはそりゃ大変だよね。

私たちが滞在中マオイストと政府(国王側)との接触、交渉もあり、少しずつ情勢はよくなってきているよう。平和になれば、もっと人々の暮らしにも余裕が出てくると思うし、平和な国になって欲しいな。
あとはゴミ。平和になれば観光客が増えもっとゴミが増えるだろうし、あとは地元の人にもポイ捨てが悪いという感覚が無いみたいだから、そういう教育も必要だろうな。

☆驚いた事
・お牛様とお牛様の落し物
ヒンドゥーの国だから当たり前なんだけど本当に普通に道を歩いていて最初はショック、2時間後くらいから慣れましたけど。後は山の中の水牛、ロバ、馬などあらゆる動物の落し物。ネパール語ではゴバルと言うそう。山道はトレッカー、地元民だけでなく、牛、水牛、ロバ、馬、羊、ヤギ、ヒルまでいてあらゆる動物が通る道。下を見て歩かないとゴバルだらけで踏んでしまったらその日一日ブルーだったはず。そのスペシャルスポットで物を落としたり転ばなくて本当に良かったなあ。

・サボりサドゥー
ヒンドゥーの寺院パシュパティナートにはたくさんサドゥーがいたけどみんなお茶を飲んだり談笑しててやる気なし!しかも写真を撮るならパイサというルピーの下の単位のお金でよいとガイドブックに書いてあるのに、10ドル渡せと言ってくる。修行してないのになに~!

・ロイヤル・ネパール航空の中では未だに喫煙ができる(?)
禁煙のはずなのにぷかぷかタバコを吸っているネパリを行きも帰りも発見。キャビンクルーも素通りして注意していなかったからいいのでしょうか。今やどの航空会社もダメだと思っていたので不思議な光景でした。

・イエティ やはり存在するらしい!

☆面白かった事
・ネパール語をたくさん習った事。文字は難しくて書けないけどガイドさんに色々な言葉を習いました。忘れないうちにまた使う機会があるといいな!

・交渉 タクシー乗るにも買い物するにも値段が無いから全部交渉。得したのか損したのか分からないけど、楽しかった(笑)
しかもネパリ達値段交渉は割とあっさり。
、アラブの国みたいにしつこくないし、いい人が多く危険な事もなかった。やっぱりアジアの買い物は値切り根性が必要で関西っぽい感じ!

☆感動
・ヒマラヤの山が少しでも見れた事! ちなみに我々が歩いた山はネパール人にとっては丘なんだって。
・エコ&有機野菜 スローライフを自然に行っているネパール。お湯の出るロッジはソーラーパネルを設置。電気は水力発電。野菜は新鮮&無農薬。
・笑顔
・ストゥーパ 特にボダナートでは観光客や参拝者で騒がしい中でも静寂が訪れました


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2006-10-03

超多忙生活

しばらくぶりです。grin

いやあ。9月の目まぐるしかった事。 特に中盤からはカレンダー見ても思い出せないくらい様々なイベント三昧でした。9月最初に"のほほーん"とキャンプに行ってたのが嘘みたい。(ああ、またその生活に戻りたい…)

何があったかと言いますと…
・会社の引継ぎが9月中旬より始まり
・取引先への挨拶状、挨拶回り、メール
・就職活動
・トランペットの練習
・旅行の準備にボラ活動に遊び などなど

就活は、もっと前からやってればよかったんだけど、重い腰をあげてリクルーターに登録を始めたのが9月中旬。そこからリクルーターとのメールのやり取りと面談が入り始め…あー後は思い出せません。イメージはマンガで足がくるくる回るみたいな感じ。毎晩毎晩遅くまで出歩いていました。monkey

面接はこれまで5社受けたけど、最初と2社目があまりに過酷だったため、残り3社は意外と楽に楽しく受けられました。何事も慣れが肝心なのでしょうかね。
それにしても面接一つでその会社の体制や社風などすごく分かります。今までは面接する側にいたけど、これは本当に気をつけなければいけないな、と思いました。どこも真摯な態度でよかったけど印象に残ってるのは2社。この2社は業務内容、ポジションも興味があるけど、それより一緒に仕事をしてみたい!と感じられるような面接官、それから会社の雰囲気でした。この2社のどちらかに受かりたいと思ってるけど、あまり焦らず引き続き気長に頑張ります。

それにしても今日久々近所の商店街にいったんだけど、時代の変化(?)にびっくり!店が増えてる~!お寿司屋さんに眼鏡屋さん、相変わらずおしゃれなところはないけど、数週間でえらい変わりよう。あとこないだ面接帰りに半年振りくらいに原宿に行ったらこれまたびっくり。お気に入りの靴専門店がカバンも販売始めてたり、イギリスでお気に入りだったお店が日本に進出してきてたり。もう気づけば町のデコレーションはハロウィーン。夏の装いからすっかり秋になってますね。

旅行から帰ってきたらもう冬みたいなんだろうか。来週からネパールです。楽しみ!!