Life in Tokyo Life in Tokyo

Life in Tokyo

|

2007-11-10

いのちの食べかた

いのちの食べかた、公開初日に見に行ってきました。会場は満員、通路にも人が溢れてました。
映画は前編ナレーションなし、90分間、ひたすら農作業現場と牛・豚・鶏・魚などの飼育所と屠蓄、解体の様子。
普段私たちが口にしている牛肉も豚肉も鶏肉もあんな風に育てられて解体されているのかー。いのちある動物をいただくためには、どこかで屠蓄しなければならずそういう場所があるのは知ってたけど、実際の作業方法は驚き(衝撃)の連続だった。なにがすごいってすごい効率化されてて全てが機械的なのです。
牛の解体シーンなんてベルトコンベア-の上に乗せられて、電気ショックで気絶している間に血を抜かれ、内臓を取られて皮をそがれて真っ二つに解体されていく…そこには人力もあるんだけどほとんどがそれ専用の機械なのです。その仕事に携わっている人に関しては、その人たちがいなければお肉も食べられないわけだから感謝しなければならないと思います。大変な仕事なのに、彼らがランチタイムにサンドイッチなどを静かに食べているシーンはものすごく考えさせられるものがありました。
機械化だって、ぎゅうぎゅうの牛舎やケージだって生産者側からすればコスト削減とか効率性アップとか言う必要性もあってのことなんだろうな。でも、こういう食の仕組みとか、品種改良とかもそうだけど、極限までの低コストを追求する社会の仕組みを作った人間達はやっぱり身勝手だなあと思います。

野菜に関しても、まあこうも自動化・効率化を見せられるとちょっと考えちゃった。

わたしという存在はわたしが食べる物で生かされている。私の細胞となり血液となり私自身を形成しているものは全て口にした動植物。だから、食べるものにはなるべく気をつけたいし、食卓にあがるものに対しては感謝の気持ちを忘れないでおこうと思います。でも今話題になってる表示偽装とかがあったら元も子もないんだけどね。やっぱり週末農業するしかないかなー!

これから更に食べ物に対する感謝の気持ちが強くなる気がします。世界には飢えている人がたくさんいるのに私たちは本当に幸せだと再実感しました。

そういえば、「フェルメールの絵画を思わせる美しさ」ってチラシに書いてあったけど、私の薄っぺらな芸術的視覚からはフェルメールは感じなかった。でも淡々と映像だけが流れて、ひよこを分別したり、魚を解体したり豚の尻尾を切ったりするシーンはせりふ(ナレーション)がない分、無感情でしかも機械や人の分担がすごすぎて、真面目なんだけど究極、シュールで滑稽でさえありました。フェルメールに繋がるかは置いておいても一見の価値のある映画だと思います。

いのちの食べかた(原題 Our daily bread)
http://www.espace-sarou.co.jp/inochi/

ラベル:

|

2007-11-04

Life Stye Forum

新宿御苑で開かれたLife Style Forumに行って来ました。テーマはエコロジー&ピース。

メインゲストのセヴァン。初めてトークセッションを聞いたけど、15年前のこのスピーチと少しも変わらなくて、自分の信念を持ってて、まっすぐで、前向きでパワフルだった。辻さん達とのトークの中でとても大切なキーワードがいくつかあったけど、それは、政治家や世界のリーダーを動かす前にまず自分が変わらなければならないということ。変わるというか、できることをやってムーブメントを作ろうということ。ナマケモノの信念と一致してる部分かな。私もできることから頑張ろう!

Severn Cullis-Suzuki speaking at UN Earth Summit 1992





ラベル:

|

2007-09-09

おやすみなさい、柏崎刈羽原発

またまた原発ネタですみません。
ナマケモノからこのようなメッセージが送られてきました。

原発に反対の方は是非!
私は2401人目でしたが、今見たらもうすでに3700名もの投票が!
https://www.sitesakamoto.com/unplug_kariwa/index.php

あと当日ですが、宜しければ明日の丸幸NGO祭り宜しくです!!!
http://ngomatsuri2007.blog112.fc2.com/

Time schedule
http://www.ngo-jvc.net/jp/event/data/ngomatsuri2007_timeschedule.pdf

Oxfamは11時代と15時代にWSを開きます♪

ラベル:

|

2007-08-31

今更ながら

3、4日前、東電からこんなビラが。
『節電にご協力をお願いいたします』
柏崎刈羽原発の7基が停止している、ご家庭、オフィス、工場の日中の電気消費量を押さえていただきますようお願いします。
みたいなビラです。

ちょっと遅い…本当はこういう事故がなくても節電を心がけたいよねー。

本当は原発いらないくらいになればいいんだけど。

で、続くわけです、こないだのJack Johnsonの歌に。
Reduce Reuse Recycle♪

未来を作る子ども達が一緒に歌ってるとってもかわいい歌です。

ラベル:

|

2007-04-23

アースデイ

4月22日は地球の日。21,22日に行われていた代々木公園のアースデイに土曜に行ってきました。
入り口から人・人・人!


でもさすが(?)アースデイ。食べ物とかの容器は持ち込みか貸し出しでなるべくゴミを増やさない工夫がされててお客さんもマナーよく並んでた。韓国料理、インド料理、オーガニックフードにスローウォーターカフェもお店出してたんだけどすごい人の波に根負けし残念ながら食すことはできませんでした。

興味深かったのはグリーンピースでもらった「True Food Guide」
日本の法律はゆるく、遺伝子組み換え原料が5%以上でないと表示しなくてよいんだって。つまり、5%未満の基準を満たしていなければ「遺伝子組み換えではありません」と謳っていいそう。かたやヨーロッパでは表示基準は0.9%。なので日本で「遺伝子組み換えではありません」という商品がヨーロッパでは「遺伝子組み換え食品」というラベルを貼られて売られる事もあるそう。


例えば…どん兵衛(日清食品)は組み換えではないけど、赤いきつね(東洋水産)は遺伝子組み換えの可能性あり。めんスープ(ヒガシマル)もキューピードレッシングもキューピーマヨネーズもピエトロドレッシングもミツカン味ぽんも遺伝子組み換えの可能性あり。キットカット(ネスレ)、とんがりコーン(ハウス)、コアラのマーチ、パイの実(ロッテ)、カントリーマアム、ミルキー(不二家)、ビスコ、ポッキー(グリコ)もSoyjoy(大塚製薬)、じゃがりこ、カール、かっぱえびせん、ポテトチップス(カルビー)も遺伝子組み換えの可能性ありという何ともショッキングな事実…

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/truefood
あとは、てんぷら油から作るバイオディーゼル。面白かった!バイオディーゼルの研究してる岡山県の高校の先生と話したところ、バイオディーゼルの場合、リッター40円位らしい。これは元手がかからない(原料はリサイクル油)&税金がかからないからだそう。それに、バイオディーゼルを作るに当たっては、原料が植物油ということもあり、CO2の排出量はプラマイ0になるんだって。確かに天ぷらのような匂いは少ししたけど、これまで捨てられてた油が再利用ができるなんて素晴らしい!

土曜日の戦利品は地球市民ACT神奈川のブースでゾウのミニポーチとゾウのソープディッシュ、それとスカーフ。それからオーガニック食品売り場で丸まると太いお葱と平飼いで育てたニワトリの卵を購入しました♪ 葱は売り場のおっちゃんおすすめの食べ方-ゆでてポン酢・ゴマダレ-で食べてみた。甘くて美味しかった~!タマゴは黄身が普通のより薄いクリームイエローって感じ。でも濃厚でこれまた美味。普通のスーパーより高いけど農薬を使っていないのは体に良い&なるべく近郊の食品を買うことによって輸送の際のCO2消費量も減るという一石二鳥です。

六ヶ所村反対のポスター貼ってるとこもたくさんあった。

そして昨日(日曜日)、地球の日には二子玉川の河原でヨガをしてきました。風や木々のぬくもり、水や土や緑の匂いを感じながら優雅なヨガ教室でした。(強風で飛ばされそうだった&筋が痛かったけど!)

地球を感じた充実した週末でありました。

ラベル:

|

2007-02-10

アル・ゴア&リチャード・ブランソンのPrizeと音楽祭

アル・ゴアとヴァージングループのサー・リチャード・ブランソンが、地球温暖化を阻止するべく大気中の温室効果ガスを取り除く方法を発明した人に$25Millionの賞金を与えると発表しました。日本円で32億円くらい?すご!

ブランソン氏によると、彼はガイア論の提唱者のジェームズ・ラブロックに影響を受け、地球が今、大きな'tipping point'(転換期)に来ていると強く感じているといいます。で、今動かなきゃいけないと強く感じたそうです。超有名人の二人だから、アメリカのマスコミなんかも大きく取り上げてるし、画期的な行動だと思います。

超大物二人の強力タッグのニュースはまだまだ続きます。(たぶん)


この二人、昨年のLive8より大規模な音楽祭を計画しているらしい。
(例のオンラインラジオのVirgin Radioでは昨日既に言ってたけど、公式発表はまだみたい。)
去年のLive8のU2や、Coldplayなども出るといううわさ。多分世界同時開催(7月7日)で、アメリカ、イギリスを始め世界数カ国を予定。日本は多分京都議定書の関係で京都という噂があります。

Live8やホワイトバンドのときは、一瞬大盛り上がりしたけど、ばたばたで決まった日本では、一種のファッションとしてホワイトバンドブームのように終わってしまった感がありました。(結局ホワイトバンドの大意の国連のMDGsのメッセージはそれほど伝わらなかった。特に日本では…)
なので
今回はたっぷり時間をかけてやってほしいな。温暖化はMDGsより多分みんなにとって身近だし誰もが肌で感じてきていることだろうからメッセージは伝わりやすいかもしれないけど、一つの音楽イベントとして終わるんじゃなくて何か行動を起こすきっかけになるようなイベントになればいいなと思います。

ちなみにイギリスは京都議定書のガス削減目標を既にクリア。日本はチームマイナス6%とかやって削減6%を
目標にしてるけど逆に以前より排出量が増えています。豊かさとは何かをもう一度考えなければならないときです!!

二人のインタビュービデオ&記事(CBSニュース)
http://www.cbsnews.com/stories/2007/02/09/tech/main2452384.shtml


ラベル:

|

2007-01-17

あれから12年…

今日は阪神淡路大震災から12年…
毎年この日を迎えるたびにあの日のこと、被災から復興までの数ヶ月、数年のことを思い出します。
地震当日、着の身着のままで近くの体育館に避難しマットを敷き、周りの人と肩を寄せ合って余震と寒さに震えながら寝た事を思い出します。廊下には亡くなった人が安置され、水が流れないトイレはたちまち不衛生になり、大変な状況でした。私は幸い家族を失ったり家がつぶれる事は無かったけどあの時の惨事や恐怖を忘れる事はないな…周りで不幸にあわれた方も大変だった話もたくさん聞きました。ご冥福をお祈りしたいと思います。

地震後一番嬉しかったのは、近所の商店街に住む化粧品店を営むおば宅がお店を再開させたこと。震災から6年後のことです。それまでの6年は仮設住宅に住み、仮説店舗で細々とお店を続けていたのだけど、お店の再オープンには嬉しくて思わずイギリスから戻ってきたものでした。今ではおかげ様でお店も何とかうまくいっているようです。あの大変な時を乗り越える事が出来た事はさすが関西パワーだな~と思います。

ちなみにあの日以来、わたくし防災グッズを常に玄関前に置いています。中に入ってるのはそんなにたいしたものはないですが。12年前の教訓を生かして、重ね着できる服、靴下、下着、トイレットペーパー、カッパ(防寒にもなる)、カイロ、コンタクトレンズ、コンタクトレンズの液。こんなもんかな。 水とか乾パンとか食糧は入ってません。なぜなら阪神の時は被災から半日もした頃から食糧の配給があったから。(一晩目はおにぎり数個でお年寄りや小さな子供優先だったけど)
それに、お店(コープとかコンビニ)が被災当日からお店を開けてくれて、すぐに食べられる調理のいらない商品(水・パンとかお菓子)を売ってくれたから。でもこれは場所にも寄るし、東京で今地震が起こってしまったらこの人口を支える食糧は不足してしまう可能性はあるので一概には言えませんが。。。
あの地震の日、一番うらやましかったのは、暖かい食事をとっていた家族。そう、あの家族はキャンプ用の調理用具を持っていて、水を鍋で炊き、カップヌードルを食べていたのです。電気・水・ガスが全て止まってしまったその状況であの温かい食事は本当に美味しそうに見えました。私たちは調理するものがなく、確か食パンをコープで買って、ジャムをつけて食べた記憶があります。

地震が起こらない世界が一番いいけど、日本にいる限りは避けられない状況。。。だったら防災対策はしっかりやっておいたほうがよい、ということを毎年今日1月17日は思い起こさせてくれます。


ラベル:

|

2006-12-01

気づけば早12月

ひゃ~、今日から早いもので師走!えー!?

9月末から12月までの早かった事。これじゃ年越しもすぐだろうな。
私にも色々変化がありました。

会社を辞めてネパール行って、就職活動してNY行って、再就職して今に至る。
この3ヶ月で普通の1年じゃあり得ないくらいの人と出会ったかも。忙しかったけど楽しかったなぁ。
リクルートエージェントの面々、面接官たちたち、旅先での出会い&新しい職場での出会い!!大変だったけど今は一仕事終えてほっとしております。職場はまだ全く慣れずこれからなんだけどね!

NYでは念願のRoy Hargroveのビッグバンドを見てきましたheartheartこれは念願って言うより思いつきなんだけどね。たまたまロイのライブがあることを知り行くことにしたのよね。さすがロイの本拠地NY、メンバーも良かったし何よりRoyが楽しそうだった!だからこちらにもそれが伝わってきて最高だったよ♪ Royの演奏見たの3回目だったけど今回が一番生き生きしてたな。会場のJazz Galleryは狭くてビッグバンドもきつきつ(一番前の観客なんかロイにぶつかってたし!) 休憩中はフツーにバンドの人とも話せてすっごいアットホームな雰囲気。それにしてもあの狭い会場で日本人の観客人口が多いのには驚きでした。さすがJazzファン多いのね。

料金は1部2部見てたったの25ドル!地元の人は高いって言ってたけど、日本と比べるとそれでも安い。2部ではNothing Seriousの曲もあり、とっても盛り上がりました。ビッグバンドだったからCDとは違う感じだったけど、特にホーン隊、勢いもあってすごいよかった。個人的に気になったのは若手トランペッターのMaurice Brown って人。高音がすごいアグレッシブでやんちゃな感じだった。それからDarren Barrettさんも渋かった。あとはクインテットにも参加してるアルトサックスのJustin Robinson鳥肌もん!あとは名前覚えてないけど、テナーもさらっと男前な音でした!
何よりロイはんのまろやかなフリューゲルとやさしく滑らかなトランペットの音色にはマジしびれた!wink big nose
やっぱりライブはCDで聞くより臨場感もあるしいいですね。NY在住の日本人トランペッターとも出会い、真夜中の彼の素敵なセッションにも連れて行ってもらいました。Royの吹き方の秘策(?)まで教えてもらいました。今じゃ本当によき先輩です。私もがんばろっと。NYはまた再訪したいな。今度はゆっくり計画を練って!

ジェーン・グドールさんの来日公演にも行ってきました。『地球交響曲第四番』の出演者であり、星野道夫さんが最後の書き下ろし『アフリカ旅日記』で訪ねたジェーンさんの考え方を知りたかったから。思ったとおりやさしくそして強い人だったなぁ。

先日のJ.A.Mのカモメライブ、ソイルのリキッドライブ(1日目)にも行って来ましたheartheartここでもタブさんのラッパにクラクラ。ってか6人全員すごかった。も~楽器できる人全て尊敬します。会場も熱気ムンムン。気づいたら腕時計が引きちぎられ無残な姿になったけど本当に最高のライブでした。 

なんだか遊んでばかりの人みたいですが今じゃ私も無事社会人復帰し、立派に(?)仕事しています。楽しみながら頑張ります!


heartheart

The Jazz Gallery
地球交響曲
SOIL&"PIMP"SESSIONS

ラベル: , , ,

|

2006-08-08

星野道夫さん

今日(8月8日)は星野さんの命日。今日一日は特に星野さんのことを考える時間が長かったな。

週末、松屋銀座の星野道夫写真展に行ってきました。(全研のあと!)
週末だったせいもありますが、物凄い人。老若男女。星野さんの世界に共感されている方々がこんなにもいるんだと思うと嬉しくなりました。夏休みということもあり、子供もたくさん来ていたのが特に嬉しかったな。

美しいアラスカの自然、動物の親子の愛情、生まれたばかりの動物のたくましさ、星野さんのアラスカ、そしてアラスカの人々への愛情が読み取れる写真の数々。やはりクマ、それからカリブーの写真はすばらしかった。特にクマに対する思いは特別だったんですね。
大きな写真の脇にはところどころ星野さんのメッセージがかかれており、胸にこみ上げてくるものがありました。

会場には、星野さんの直筆の日記も展示されていました。私は意外と文字で性格を当てるのが得意です。想像していた字よりワイルドでした(!)星野さんとはお会いしたことがありませんが、私の中で星野さんという人がどういう人であったかはもう大体固まっています。

シシュマレフが沈むのを何とか止めたいな。。。

今日は、現在勤めている会社の日本支店立ち上げから7年目の記念日でもありました。
もう転職することが決まっているけど、8月8日には、星野さんと今の会社のこと、いつまでも思い出すだろうな。

写真展は14日までですが、あと一回行けるといいな。
http://www.matsuya.com/ginza/topics/0814e_hoshino/

ラベル:

|

2006-07-18

星野道夫氏 10メモリアル

私の大好きな写真家 星野道夫さん。
今年は星野道夫さんがカムチャッカでヒグマに襲われ急逝して10年目。
星野さんを偲んだ様々なイベントがあるようです。

生前の星野さんの事は知らないけど、星野さんの写真や文章の中に、アラスカの自然、先住民族に対する畏敬の念などが滲み出ています。オーロラや四季折々の自然、動物の美しい写真は私の気持ちを和ませてくれ、そして、文章からは星野さんの優しさや気取らない人柄が伝わります。星野さんのエッセイにはアラスカの良い面だけではなく、油田の開発や、自然破壊に環境汚染、先住民のドラッグや自殺問題など考えさせられる様々な事柄も含まれています。星野さんが亡くなってから10年経った今のアラスカは星野さんが望んでいた形になっているのかな。。。

いくつか星野さんの話で好きなものがあります。
涙したのは『ケニス・ニコンの思い出』という話。片腕しかない年寄りのアサバスカンインディアンのおじいちゃん。ケニスは福祉事業でできた町の家には住まず、昔ながらの山奥で不自由な腕で暮らしています。たった一人で住むケニス。人が訪ねたことがよっぽど嬉しく、星野さんになるべく長い間いて欲しかったのでしょう。大事なろうそくを10本も灯して歓迎し夜な夜な語り合います。淡々とした話の中に、ケニスおじいちゃんの生き方、それから星野さんの思いが伝わるお話。

あと『サテライトムース』という話も好き。弱肉強食、のはずの自然界。雄のムースもまた、雌を勝ち取るため、角を使って闘います。本当はその2頭のどちらか勝った方が雌と交尾し、強い者だけが子孫を残せるはず。でも2頭が必死に戦っている最中、弱いムースがす~と現れ、雌と交尾してまたす~と逃げていく、そんな話。人間の世界もいまや勝ち組みとか負け犬とかあるけど、弱いものには弱いなりの生き方がある、そんなメッセージにも取れる話。要領がよければいいのかって事にもなるかもしれないけど、でもなんかほっとする話。

あと、クリンギット族のボブ・サムの墓守の話も好き。墓地だった土地がどんどん開拓され住宅建設がはじまった頃、ボブはただ1人、人骨を拾い集め、土に戻します。無言で。そんなボブの活動がそのうち人々に知れ渡り、住宅建設は中止となり、今では毎年陸軍の部隊がやってきて、墓の周りの草刈を手伝う、という感動話。

色々好きな話はあるけど、ストーリーテラーでもあるそのボブ・サムが日本にやってくるそう。8月11日、12日。
http://www.switch-pub.co.jp/topics/hoshino_event.html
11日は、ガイアシンフォニーの龍村監督の公演もあるそう。あーすごく行きたいのにちょうど帰省中…

とりあえず、松屋である写真展には絶対絶対行くつもり。
http://www.matsuya.com/ginza/topics/0814e_hoshino/index.html

ラベル:

|

2006-07-10

アフリカゾウ

私のゾウ好きは友人の間でも有名ですが、今日はアフリカゾウについて語りたいと思います。しみじみ&じっくり。

アフリカゾウは現存する陸生哺乳類の中では最大の草食動物。オスは全長6~7.5m、体高3m、体重は5トン~6トン、メスは3トン~3.5トンにもなるそう。一日のエサは200~300Kg、水は100リットル以上も飲みます。ゾウの寿命は約70歳。人間と同じくらい生きます。

とても頭が良いゾウ。ゾウは人間より記憶力が良いという説もあります。ゾウは仲間を大切にし、仲間を看病したり死に立ち会うこともあるそう。そうやってお互い助け合い、人間には聞こえない超低周波音を出して仲間同士で会話もします。ゾウ語には70種類以上もの言葉があり10キロ以上離れた仲間ともその超低周波音で会話をし、水の位置や危険情報などを共有しています。

これはアジアゾウの話しだけど、2004年のスマトラ沖地震の時も、ゾウは津波が来る前の超低周波音を聞き、津波を察知して丘に逃げたといいます。

ゾウの優れた才能はこれだけに留まりません。

まずあの長い鼻。鼻で一度に吸い込むことの出来る水はなんと10リットル!嗅覚は犬以上にすごい上、4万本もの細い筋肉が発達しているので、とても器用にわら1本やピーナッツ一粒でも掴みます。

そして大きな耳。聴覚にも優れている上、パタパタさせて体温調節にも使います。

あと大きな足の裏。とても繊細で、30~40キロも離れた所の音(振動?)もキャッチし聴覚を助けます。

水のみ場に他の動物が来たら決して追い出すことをせず水を分け合うそうです。大量に食べるゾウだから、ゾウの糞もまたすごい量。でもゾウ食べたものをほとんど未消化で排出します。食べ物を探して何十キロも歩くゾウ。ゾウの通った後には糞が残り糞の中にある種が発育して植物が実ります。こうして生態系に大いに貢献しています。

ね、ゾウってすごいでしょ。そんな愛らしく心優しいゾウですが、絶滅危惧IB類に分類されています。特に70年代から80年代にかけて象牙が狙われ大量に殺されたせいです。国際社会は密猟を禁じ、密猟者は死刑など厳しい措置をとりました。ところが、ワシントン条約が特定国に対し、限定輸出というのを認めました。そしてその輸出先として唯一合法的に認めている国はなんと日本です。象牙は装飾品や印鑑などに使われています。なんで合法輸入先は日本なのか?それは未だに市場があり誰かが象牙を買っているから。私は絶対買いませんし、日本国民全員に買って欲しくない!誰かが買う=市場がある=密輸で違法の象牙も売れると密猟者が思う=ゾウが殺されるからです。密猟でない、合法の象牙であったとしてもゾウは殺されています。今ではゾウが増えすぎている地域があり、そこでは人間の住む地域を荒らしたり生態系を崩しているから殺した方がいいんだとか、貧しいアフリカの国の密猟者は生きるために自らの危険を冒してまで象牙を取ろうとする、という象牙輸入を肯定するような記事も読みました。だけど、それっておかしい。生態系を一番乱しているのは私たち人間。

龍村仁監督のドキュメンタリー映画『ガイアシンフォニー第一番にとても印象的なゾウと人間の話が出てきます。ケニアのシェルドリック・トラスト野生生物孤児院のダフネさんが始めて育てたゾウのエレナは、とても愛情の強いゾウで孤児院に連れてこられる幼いゾウの面倒を見ます。そして自然に帰ってからも親を殺され孤児になった動物を見つけては孤児院に連れてきました。そしてダフニさんの孤児院で育った小象が自然にかえるときは養母の役も引き受けているのです。

エレナが初めて密猟によって殺された仲間のゾウを見つけたときのこと。そのとき、エレナは何をしたと思いますか。エレナは仲間のゾウから象牙をはずして細かく砕き隠そうとしたのです。エレナは象牙により人間がゾウを殺すことを知っているのです。人間には聞こえないゾウの言葉でゾウたちは私たち欲にかられた人間のことも話し合っているのかもしれません。

何百キロも離れた土地に暮らすダフニさんが半年振りにエレナに会いに行く場面があります。エレナはダフネさんが来ることを知っていてダフネさんが待っているとやがてその場に現れます。テレパシーか超能力かわからないけどゾウが特別な力を持っているということをこの映画で益々感じました。ダフネさんとエレナの信頼関係はとても感動しました。ひどい人間もいるけどエレナはそれでも人間を愛してくれているのです。

私もゾウを愛しています。もちろん、絶滅して欲しくないし、ワシントン条約の象牙輸入限定許可も無くして欲しいし、合法輸入の指定国としての日本も撤回して欲しいと願っています。

『ガイアシンフォニー 地球交響曲』(映画)
Sheldrick Wild Life Trust(英語)
アフリカゾウについて IFAW(国際動物福祉基金) 


『 象牙の印鑑は、もういらないキャンペーン 』
JWC

JWCS

ラベル:

|

2006-06-14

キャンドルナイト

電気を消してスローな夜を

というスローガンで、今年もキャンドルナイトがあります。
6月17日~21日 8時~10時PM 2時間電気を消してみようという活動です。

全国で様々なイベントがありますが、18日(日)には東京タワーのイルミネーションも消え、増上寺ではアコースティックキャンドルライブや朗読会もあるそう。

イベントに参加してもいいだろうし、お家でのんびりキャンドルの光を見ながら癒されても良いでしょう。(火事には注意してね)

18日といえば、ワールドカップ 日本 VS クロアチアがあるけど、試合開始は10時(PM)みたいだし、それまでの2時間、集中力を高める(!)という意味でみなさん一緒にキャンドルナイトどうでしょう!?

ナマケモノ倶楽部

ラベル:

|

2006-05-08

プラネット・アース NHKスペシャル

昨日から始まったプラネット・アース面白い!というか映像がすばらしいですね~。我が家の14インチのTVで見るのがもったいないくらい。

今日の水編も良かったけど、昨日の地球編はスケールが大きくてものすごい感動しました。
カリブーの大移動、皇帝ペンギンの子育て、水を求めて大移動するゾウやサルの群れ、チームワークで狩をするリカオン、 ニューギニアのゴクラクチョウ、絶滅の危機にあるアムールヒョウなどなど全世界の動物達。それから日本の桜や北米の紅葉を含む四季折々の植物。

地球の美しさを改めて感じました。これは大人も見るべきだけどもっと今の子供達にも見て欲しいなーと思います。NHKさん、多分また再放送するだろうけどもっと早い時間帯で是非次回は子供向けにも放送して欲しいですね。

NHK版は緒形拳さんが途中に出演されてたりするのでBBCと多少構成が違うみたいだけど、多分明日の第3集「洞窟 未踏の地下世界」、イギリスに行っていた3月に見てました。(男性が洞窟にダイブする映像はBBCでもCMで流れてました。)虫嫌いの私、あまりの虫の多さに引いてしまったのを覚えています。明日もその映像流れるのかドキドキですが、明日の洞窟編も未知の世界で面白いですよ~。


Planet Earth
http://www.nhk.or.jp/special/nature_eco/index.html
http://www.bbc.co.uk/sn/tvradio/programmes/planetearth/

ラベル:

|

2006-04-29

坂本達さんの『やった。』と『ほった。』

4年3ヶ月も有休休暇を取り自転車で世界を走り続けた坂本さん。坂本さんとは仕事の関係で少しだけ面識があるのですが、今回2冊目の『ほった。』を読ませていただく機会をいただきました。

私は本を一気に読むときは、外出してカフェや図書館などで読むことが多いのですが今回も近所のカプチーノをお代わりし放題の某カフェにて。

『やった。』も相当感動しましたが、『ほった。』も読みながら人目もはばからず感動して泣いてしまいました。お代わりを入れにきてくれたウェイトレスさん、驚いただろうなぁ!
『ほった。』は坂本さんが世界一周をした際にマラリアと赤痢にかかったときに命を助けられたギニアのお医者さん、それから村人に恩返しをこめて井戸を掘る話。『やった。』の印税全てを世界一周の時にお世話になった人たちにお返ししようと決めた坂本さんもすごいけど、井戸管理委員会を地元の人に委ねるというその人間関係の構築もすばらしい。よく日本や海外からもボランティア団体や企業が現地で井戸掘り活動とか支援をやってるけど、一番大変なのは現地の住人が自分達でやるという自発的な意識をもってもらうということだと言います。援助で人任せになったり、外国からきて勝手に何かやってるみたいな雰囲気にならないようにということ。

ギニアと日本との何度にもわたる行き来、現地の信頼のおけるご友人あってのことだと思いますが、たった一人でやろうというその行動力!坂本さんはいつも「1人じゃない、みんな=ミキハウスの同僚、本を買ってくれた人やサポート企業に後押しされている」
と言われますが、でも本当にすばらしい!読み終わったときは本当に前向きになれる本!

坂本さんにはいつも"夢は追いつづければ実現する"ということを思い出させていただいています。それから
地球上に住む全ての人類、動物、植物に対して感謝するっていう気持ちを思い出させてもらっています。
人生
人と比べて焦ったり、イライラしたり落ち込んだりっていろいろあるけど、そんなときは自分が周りが見えていないとき。大きーく広ーい目で冷静になってみると案外悩んでることってしょーもなかったりバカバカしかったりするもの。

私は世界のほんのひとかけらの国しか行ったことは無いけど、いつか世界一周したいなぁ。

小さな協力だけど『ほった。』買わせていただきます~!m(_ _)m

http://www.kikimimi.net/tatsu/



ラベル:

|

2006-04-28

ここからだ(心と体)

心と体をチェックするサイト
http://www.cocokarada.jp/condition/index.html

このサイトMixiで知りました。目の痙攣(けいれん)というトピック。
なぜかって言うと最近右目の上がぴくぴくけいれんするから。そんなに気にしてないんだけど、超久々にMixiにログインしたらたまたま見つけたんです。で、シュミレーションに沿ってやってみると...

パソコンなどの使いすぎのただの疲労でした。ま、そうだろうね。会社ではA4のラッピーでめっちゃ小さい文字ばかり見てるから。

それでついでに「生活習慣病」チェックもやってみました。結果は:
「生活習慣病予備軍度10%」

ほっ!

ついでについでに「心臓突然死危険度チェック」もしてみました。不整脈で毎年ひっかかるし、異常に血圧低いし、ジョギングで毎回フラフラだからね。
結果は:
「突然死危険度10%」
お~!よかった!

ラベル:

|

2006-02-26

CO2排出量(ストップ温暖化)

先週のNHKの地球温暖化の番組を見て以来、ますます環境問題が気になって仕方ありません。


温暖化の原因であるCO2。マイホームで自分が一体どのくらいCO2を排出しているのか調べてみました。

1ヶ月のCO2排出量
電気 113kWh×0.38=42.94Kg
ガス 15m3×1.96=29.4Kg
------------------------------------
合計 72.34Kg

それって多いのか少ないのか...日本人1人が1年間に出す平均CO2は10トンだそうです。

もちろん私も生物なので呼吸によってもCO2を排出しています。人間1人は1日平均1KgのCO2を吐き出しているそうです。従って1ヶ月にすると30Kg。ってことは自宅での消費量と自分合わせて1ヶ月約100Kg以上かー。ってことは、100Kg×12ヶ月=1200Kg(1.2トン)!!

これに会社での電気使用量、スーパーやレストラン、電車や図書館、学校などの公共スペース、工場とかタクシーとかゴミ焼却とか色々あるからきっとそれが積もりに積もって1人平均が10トンになるんでしょうね...何とかして地球温暖化をなくし、シシュマレフ島やモルディブを救いたい!

そこで今月から「ストップ・ザ・温暖化」に登録してみました。
http://stop-ondanka.com

家庭やグループごとに登録ができ、自分が一体どのくらいCO2を排出しているのかが表になって出てきます。目標は、対90年比6%削減です。
上記で私が自分の電気&ガスのCO2排出量を計算していますが、自動計算してくれます。これに加え、LPガスやガソリンなども登録できます。ついでに支払金額も登録できるのでちょっとした家計簿にもなります。CO2削減=家庭の支出を控えることになるので一石二鳥ですね。しかも先月比でペンちゃん(ペンギンのキャラクター)がエコパラメーターで、「ファイト!」とか「CO2減ったね!」とかって応援をしてくれます。 あと、都道府ごとにランクがあります。我が東京都は今のところ今月1位!

では、どうすればCO2削減ができるか。「ストップ・ザ・温暖化キャンペーン実行委員会」では、以下のような提案をしています。
(以下抜粋)
例えば、次のように家庭からのCO2の排出を減らすことができます。
車の使用を半分に、アイドリングもやめる ・・・17%削減
お風呂を2日に1回に。朝シャンを止める・・・8%削減
冷暖房を厚着、薄着で調節する・・・5%削減
使っていない電気製品のコンセントを抜く・・・5%削減
いらないものを買わない、ゴミを半減・・・3%削減


皆さんも是非登録されてみてはいかがでしょうか。





PS 公言!!
明日とうとうラッパ買いに行きまーす ^^

ラベル:

|

2006-02-19

地球温暖化

NHKスペシャル「気候大異変 環境の崩壊が止まらない」を見て愕然としました。
http://www.nhk.or.jp/special/

そもそもこの番組があるのを知ったのはMixiの星野道夫さんのコミュニティから。MixiではトランペットもBloggerのことも色々勉強させてもらって大感謝。

星野さんが始めてアラスカを訪れ暮らしたシシュマレフ島が地球温暖化の影響で氷が減少、その結果、浸食により海岸が後退し、島民が住みかを追われているというのです。

シシュマレフ島は全長約5キロの細長い小さな島。イヌピアックと呼ばれる先住エスキモー600人が暮らしています。その全員が2009年までに島から移動を強いられているというのです。

星野さんがシシュマレフにはじめて訪れたのは1971年。著書によると81年に再度島を訪れています。(赤ん坊だった女の子が大きくなっていたため)「10年という歳月を感じた。けれども、少し建物が増えたほかは、村はほとんど昔のままだ。のんびりとした海岸エスキモーの村、シシュマレフはほとんど変わっていない」、「10年ぶりのシシュマレフ村。これからどんなに変わってゆくのだろうか。いつかジョンボーイが大人になったとき、かつてクリフォードと行ったようなすばらしい狩猟の旅が一緒にできるだろうか」(『アラスカ 光と風』より)

星野さんが愛したアラスカ、そしてシシュマレフ島。少なくとも70年代から80年代にかけてはそれほど影響はなかったのでしょう。今回の番組によると、シシュマレフの浸食は、90年代頃から激しくなり、この10年間にひどいところでは6メートルも海岸が後退したそうです。島の存続の危機…星野さんが生きていらっしゃったらどんなに悲しまれることでしょう。

浸食はシシュマレフだけの問題ではありません。アラスカ全土で100以上の島が影響を受けるといいます。また、世界では、キリバス、ツバル、モルディブなどは国そのものが失われる可能性があるといいます。

また、南米のアマゾンは2100年までに2/3が砂漠になり、温暖化は更に加速、深刻な水不足と食糧危機が起こり、アフリカは飢餓人口が5400万人増加するといいます。日本も気温の上昇により農業体系が変わり、食糧生産量が減る。そしてデング熱など熱帯地方の感染症が発祥する恐れがあるといいます。今回の番組では触れなかったけど、海岸沿いの都市では浸食もあるでしょう。

上記のような恐れが現実にならないために、EUは2050年までに温室効果ガス(二酸化炭素(CO2)、一酸化二窒素(N2O)、メタン(CH4)、六フッ化硫黄(SF6)など)の50%の削減を提唱しました。でも京都議定書で定められている最低5%が守られていないのに、どうやって?アメリカは京都議定書すら離脱しています。

これは政府や企業だけの問題じゃないですよね。企業は環境にやさしいものや太陽光発電などの技術開発を行っていますが、世界中の人々、われわれ一人一人が今できることからもっともっとやっていかなければいけませんね。去年日本政府が率先して行ったクールビズじゃないけど、冷暖房の温度を1℃我慢する(寒ければ着る、暑ければ脱いで我慢!)。流行の最先端NYでは、オフィスや室内は、冬でもノースリーブですごせるほど暖かいそうです。ファッションを見せびらかしたいからだそう。それ是非やめてください。それから、使っていないところの電気は電源から切る、リサイクルを率先するなどなど、民間の人たちの小さな努力が大きく変わってくると思います。


何とかシシュマレフ島や他の島々が無くならないような協力をしたいと思います。

ラベル: