Life in Tokyo: イギリスで見た映画①Tsotsi Life in Tokyo

Life in Tokyo

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2006-04-13

イギリスで見た映画①Tsotsi

最近見た映画で印象に残っているものといえば、バースでオフを取った5日間とKLMの機内で見た映画、約10本。今年に入って忙しくて映画館に行っていなかったのでまとめ観した感じです~。
どれもこれも新鮮でとても良かったので少しずつ紹介していきます!

『Tsotsi』 (2005)南アフリカ映画 英語字幕 @Little Theatre, Bath 27 March

http://www.tsotsi.com/

読み方はよく分からないけど「ツォツィ」。チケットを買うとき前に並んでいた人もそう読んでいたから、多分あっています。
物語の舞台は南アフリカのヨハネスブルグ郊外。言葉はたまに英語のような言葉も聞こえるけど…たまにスコットランドやなまりのひどい地域の言葉には字幕も入るし、(あー南アフリカの英語のなまりってすごいのね)って思いながら見ていましたが、あとで日本に帰ってオフィシャルサイトを見たら主にズールー語など南アフリカの言葉だったみたい。なるほどー。

主人公はTsotsi(ツォツィ)と呼ばれる19才の少年。(Tsotsiは現地の言葉でギャングとかチンピラという意味だそう。)
スラムで育ったTsotsiは、感情の無い冷たい眼をした少年。生きる意味を知らず盗みや略奪そして卑劣な人殺しをして日々を過ごしていた…そんな彼がある日襲った女性の車の中にはなんと赤ちゃんが…。赤ちゃんを車に放置しようか悩んだTsotsiだけど、結局その赤ちゃんの面倒をみることに。
赤ちゃんへの接し方を知らず戸惑うTsotsi。幼い頃、自分を大切にしてくれた病気の母親、酒を飲み虐待を繰り返した父親との苦い思い出。若くて美しい未亡人のMiriamと赤ちゃんと接するうちに次第に赤ちゃんに対する愛情も生まれ…。
あぁ、最後はもう感動の嵐。人目もはばからず号泣状態でした。
The Constant Gardener(邦題『ナイロビの蜂』)も続けて観たので、特にアフリカのスラムの実態と貧富の格差など、アフリカに山積みの問題を再実感させられた映画でした。

物語は社会的な問題、暴力シーンなどもあるのでちょっと重い感じもありますが音楽がやったらいい!気になって帰国後調べてみたところ、南アフリカで人気の
kwaito(クワイト)というジャンルだそうで、主にZola(ゾラ)というミュージシャンが歌っています。Zolaはツォツィらギャングがカージャックした車のディーラーのような役で映画にも出演していています。クワイトという音楽ジャンルは、ヒップホップ、レゲエ、R&B、ハウスにJazzなどの要素を持った南アフリカで90年代に登場した音楽だそう。サウンドトラックを早速視聴したけどこれがまた良くて映画の様々なシーンを思い出します!Zolaの曲は特にヒップホップ、レゲエ色が強い気がします。

特に気に入ったのはこれらの曲でした! http://www.tsotsi.com/english/index.php?m1=soundtrack

1.Mdlwembe / ZOLA オープニングの曲(だと思うけど、心に残ります)
2.
Bhambatha これも映画の中で流れたのすごい覚えてる。
6.Mnt'Omnyama / MAFIKIZOLO いいですなあ。ライオンキングみたい。
7.
Palesa ZOLA ラップみたい 
8.Seven / ZOLA これもヒップホップとラップっぽい
9.Ehlala Zola / ZOLA 陽気なアフリカンって感じ
11.
It`s Your Life ラップ 
16.Bye Bye Baby / M Kilian / P Hepker feat. Vusi Mahlasela 最後の方の場面なんだけど題名の通りあぁ、泣ける。
18.E Sale Noka / M Kilian / P Hepker feat. Vusi Mashlasela ゴスペル調。

話が脱線しましたが、『Tsotsi』。Tsotsi役のPresley Chweneyagaeの演技がまたすばらしい!

日本でも公開される日がくるかな。皆さんにも是非観ていただきたい作品です。 ちなみにアカデミー外国語賞、トロント映画祭、エディンバラ映画祭など数々の映画祭で賞を受賞しています。


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