Life in Tokyo: 星野道夫氏 10メモリアル Life in Tokyo

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2006-07-18

星野道夫氏 10メモリアル

私の大好きな写真家 星野道夫さん。
今年は星野道夫さんがカムチャッカでヒグマに襲われ急逝して10年目。
星野さんを偲んだ様々なイベントがあるようです。

生前の星野さんの事は知らないけど、星野さんの写真や文章の中に、アラスカの自然、先住民族に対する畏敬の念などが滲み出ています。オーロラや四季折々の自然、動物の美しい写真は私の気持ちを和ませてくれ、そして、文章からは星野さんの優しさや気取らない人柄が伝わります。星野さんのエッセイにはアラスカの良い面だけではなく、油田の開発や、自然破壊に環境汚染、先住民のドラッグや自殺問題など考えさせられる様々な事柄も含まれています。星野さんが亡くなってから10年経った今のアラスカは星野さんが望んでいた形になっているのかな。。。

いくつか星野さんの話で好きなものがあります。
涙したのは『ケニス・ニコンの思い出』という話。片腕しかない年寄りのアサバスカンインディアンのおじいちゃん。ケニスは福祉事業でできた町の家には住まず、昔ながらの山奥で不自由な腕で暮らしています。たった一人で住むケニス。人が訪ねたことがよっぽど嬉しく、星野さんになるべく長い間いて欲しかったのでしょう。大事なろうそくを10本も灯して歓迎し夜な夜な語り合います。淡々とした話の中に、ケニスおじいちゃんの生き方、それから星野さんの思いが伝わるお話。

あと『サテライトムース』という話も好き。弱肉強食、のはずの自然界。雄のムースもまた、雌を勝ち取るため、角を使って闘います。本当はその2頭のどちらか勝った方が雌と交尾し、強い者だけが子孫を残せるはず。でも2頭が必死に戦っている最中、弱いムースがす~と現れ、雌と交尾してまたす~と逃げていく、そんな話。人間の世界もいまや勝ち組みとか負け犬とかあるけど、弱いものには弱いなりの生き方がある、そんなメッセージにも取れる話。要領がよければいいのかって事にもなるかもしれないけど、でもなんかほっとする話。

あと、クリンギット族のボブ・サムの墓守の話も好き。墓地だった土地がどんどん開拓され住宅建設がはじまった頃、ボブはただ1人、人骨を拾い集め、土に戻します。無言で。そんなボブの活動がそのうち人々に知れ渡り、住宅建設は中止となり、今では毎年陸軍の部隊がやってきて、墓の周りの草刈を手伝う、という感動話。

色々好きな話はあるけど、ストーリーテラーでもあるそのボブ・サムが日本にやってくるそう。8月11日、12日。
http://www.switch-pub.co.jp/topics/hoshino_event.html
11日は、ガイアシンフォニーの龍村監督の公演もあるそう。あーすごく行きたいのにちょうど帰省中…

とりあえず、松屋である写真展には絶対絶対行くつもり。
http://www.matsuya.com/ginza/topics/0814e_hoshino/index.html

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